[再演]ヴァイオリン独奏曲”鵺(ヌエ)”加藤綾子ヴァイオリンリサイタル 2023年5月31日(東京)6月3日(神奈川)

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Kazutaka Monden: Nue|門田和峻: 鵺

「鵺」曲目解説

鵺(ぬえ)とは日本に伝わる妖怪である。不気味な声で鳴き、その声は不吉を呼ぶとされた。

もともと2018年にヴィオラとチェロのために書かれた曲で、タイトルはなく、一色萌生君という作曲家にタイトルをつけてもらった(イラストも書いてくれた)。その後、鵺というテーマをより盛り込みつつ2020年1月末にヴァイオリン独奏用に書き直し、迫田圭さんに演奏してもらったところ、ほどなくコロナ襲来。不吉を呼ぶ妖怪の面目躍如といえよう。

鵺の正体はもともとトラツグミという鳥だとされるが、キメラのような見た目で描かれることもある。姿はあらわさず、鳴き声だけしか聴こえてこないところが、鵺の魅力だろう。不吉を呼ぶために、いかなる儀式が行われているのか。舞でも舞っているのだろうか。

冒頭は鵺のトラツグミに似ていたと言う鳴き声と不吉のオーラ的な何か。それらを撒き散らす中盤、そして消えていく終盤という流れ。

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