私が今まで書いた歌曲の中で、1番、いわゆる現代歌曲然としている曲。
三善晃への憧れがそのまま乗った形だと思う。
八木重吉のあまりにシンプルな詩と、それに振り回されるピアノ伴奏と歌、という構図。
「劔(つるぎ)を持つ者」
周りに何者かがいるかのような妄想。ぴりつく殺気をイメージした。
「悲しみの火矢」
悲しさと優しさが一本の矢になるかのようなイメージで作曲。
「しづけさ」
ピアノのトレモロの中から歌が溶け出てくるような仕掛けがやりたかった。
初演
歌:大橋恵美子 ピアノ:長内一真 作曲:門田和峻
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