繰り返しとメロディで、人を寝かせるということに焦点を当てた曲。
リラックスしながら聴き流しすることを目的に作られた、動機だけ見ればアンビエントのような作品。そのため、クラシック楽曲には必須であるダイナミクス(強弱)や、速度感の変化がない。
その中でもたせるにはポリリズムやミニマル・ミュージックのような発想で、リピートしつつ飽きないように気を使った。
この曲は12分あるが、ゆったりとした展開はあるものの、冒頭のモチーフがそういったリズムの中で交互に出現する仕掛けになっている。
このように用途を絞った結果、口コミで思わぬ反響を呼び、自作CDの売上は1000枚に迫る勢いを見せた。クラシックは好きだが、急なダイナミクスや曲調変化があまり好ましくない、という人は多く、そういう方に多く支持された形となった。意外にも車で聴いてくれている人が多いという。こういった、どのように曲というものが受け入れられるか、ということは非常に興味深いと思う。
実はコントラバスのハーモニクス祭りがあったり、がっつり変拍子があったりなど、ゆるふわポストモダン的な顔をしながら結構めんどくさい技術も登場する。
初演
柘植藍子 -Viola
柿沼隼 -Contrabass
長内一馬- Piano




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