
2020年11月16日 19時開演
Marus Quitetによる演奏会
若手演奏家を応援する会 12周年記念コンサート
Violin I : 迫田圭
Violin II: 神山里梨
Viola: 野中友多佳
Violoncello: 杉田一芳
Contrabass: 柿沼隼
演奏曲目
門田和峻”金の蒸留”19時半前後の演奏
ペンデレツキ”書かれなかった日記のページ”
ヒンデミット”8つの小品 Op.44-3”
(いろいろ出てくるけどシンプルな作品でした。個人的にはヒンデミットの中だとだいぶ好きな部類)
ハインリヒ・ビーバー:技巧的で楽しい合奏-パルティータ第一番 ニ短調(弦楽器のスコラ・ダ・トゥーラする作品だそうです。大変そう)
等
門田和峻「金の蒸留」プログラムノート
柿沼氏から多ジャンル的な曲にしたい、という話をもらって、
Malus Quintetの特性を考えた結果、
決して器用にいろいろなジャンルを行き来する類の曲ではなく、
それぞれ純粋で不器用な何かが偶然混在したような
どこかプログレッシヴ・ロックのアルバムのような無骨な曲となった。
各楽章は短くそれぞれ切れ目なく演奏される。
1:??? 短いきっかけ。
2:Finger アップの奏法が目立つ。
3:Full Bloom 今年の春先はご存知の通りの世相であった。
4:Differences コントラバスのハーモニクスが中心となった叙情的な楽章。
5:Eyes in the Bedroom 液体、ミニマル、変質、sul ponticello。
6:Wherever You Go 某ポップシンガーのオマージュ。
7:Erorrs 大変な曲。
8:Fearnessless 突進する曲。
新曲「金の蒸留」の特徴は「いろいろなことを全力でやる曲」
叙情的だったり、無機質だったり、まったく異質のものに曲想がころころ変遷していくが、それぞれが非常に刺激的、という感じの曲となっております。
委嘱者が一応柿沼くん(コントラバス)ということになっているのですが彼のインスピレーションは多く含んでおります。気ままな全体像にしてはあまりに不器用で、サイケデリックで、純粋。
演奏者の方々にとっては、だいぶ割にあわない曲になっており、申し訳ないと思いつつ、信じております(信じることしかできない)
15分くらいあり、かつ過去一の密度と音の量だと思います。もっと軽いイメージで書き始めたのに、どうしてこうなった。少なくとも書くのはかなりがんばったので、ぜひ来てもらえれば嬉しいです。

作曲中に書いたメモ
Goldでもあり、カネでもある。
日本語の「金」とは便利なものでどちらにも取れるが今回はダブルミーニングである。
ただ別にどちらでも良い。結局それ自体はただの冷たい塊に過ぎぬ。
それを人間が扱う際にはいつの時代も禍々しく念が渦巻く。
その念を「蒸留」する。
製造法が必ずしも蒸留じゃなくても良かったのだが、つまりは酒である。
世には様々な酒がある。図りしれぬ混沌から、一点の曇りなき純粋なものまで。
一滴飲むだけで天に昇る液体もある。
それらは結局は液状であるという意味では平等である。
なぜ人は酒を飲むのであろう。
毒とわかっていながらなぜ飲むのか。
音楽をすることと、生きることに、大きく本質を同じくする何かがそこにある気がする。
様々な曲想が浮かぶが小品集とも単なるフェーズとも取れるアンバランスな型になっている。
まったく性質の異なる液体同士は混ぜ合わせても大抵はただのどろどろしたつまらないものになる。
混ぜる直前で留めるのである。
混沌の中で混ざりきらない一瞬をとらえる。
それらはなぜかキラキラ光って金色に見える。
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